私は追放された修道院の片隅で芋を焼いていた。ついでに元婚約者とのあの懐かしい手紙... もっと見る

私は追放された修道院の片隅で芋を焼いていた。ついでに元婚約者とのあの懐かしい手紙も焼く。所詮政略結婚？……いや私は本気で愛していた。でも……彼は私との婚約を破棄した。そして最後の手紙を焼こうとした時……元婚約者が私の前に現れた。

一三六三年、中国は元末明初という群雄割拠の時代にあった。中でも、江西・湖北の陳友... もっと見る

一三六三年、中国は元末明初という群雄割拠の時代にあった。中でも、江西・湖北の陳友諒（ちんゆうりょう）の勢力は強大で、隣国の朱元璋（しゅげんしょう）は食われる運命にあるかと思われた。しかし朱元璋は詭計により陳友諒を退ける。業を煮やした陳友諒は六十万もの兵員を擁する大艦隊を繰り出す。朱元璋もまた二十万の兵を動員して艦隊を編成する。そして両雄は鄱陽湖で激突する。数で劣る朱元璋だが、彼は起死回生の火計にて陳友諒を撃破、その後朱元璋は中国を統一し、明を建国する。

カフェで流れていたノスタルジーな短編映画に魅せられたナナカは、その結末に納得いか... もっと見る

カフェで流れていたノスタルジーな短編映画に魅せられたナナカは、その結末に納得いかず、監督に文句を言いに行く。逆に監督であるトリトに制作を手伝って欲しいと言われて、ナナカは困惑するが──映画に散りばめられた嘘と星と想い。カクヨムコン2022短編参加の嘘つきたちのSF（センチメンタル・ファニー）。

文字数5,000字以内の短編です。実話！コメディ全振り！一笑いも取れなかったら完...

婚約者選定の舞踏会で、名君の器と噂される王子は誰も選ばなかった。家を挙げて送り出... もっと見る

婚約者選定の舞踏会で、名君の器と噂される王子は誰も選ばなかった。家を挙げて送り出してもらったのに。納得できない令嬢は、メイドとして王城に潜入する。多くの人の矜持と期待と苦労を踏み躙っておいて、何が名君の器だ。私が王子の本性を暴いてみせる。１話１～２分で読める短編連載です。完結まで毎日更新。お手すきのときに楽しんでくだされば。

仲間の裏切りによって青春もどん底の高校2年生、温水太郎。そこに好きな幼馴染がやっ...

やっかいな老魔術師に仕事を押しつけられた少年魔術師のフレンとタナエス。海の向こう... もっと見る

やっかいな老魔術師に仕事を押しつけられた少年魔術師のフレンとタナエス。海の向こう、南の大陸の平原で目撃されたという謎の現象の調査に乗り出した二人は、そこで予想外のものを目撃する。※風土記系FT短編小説競作企画「調」参加作品（http://still-in-noise.a.la9.jp/fudoki/kikaku/2022_01_shirabe/kikaku.html）

古に存在していたという北の小さな島国アイデリア。狼が祖先であるという伝説を持つ一... もっと見る

古に存在していたという北の小さな島国アイデリア。狼が祖先であるという伝説を持つ一族が治め、文明に頼らず狩猟を中心とした素朴な生活を守っていたとされる。しかし、８００年ほど前に若くして即位した女王からはその方針を切り替え、積極的に外交に励むようになったとされているものの、その詳細を記載した書物等は発見されていなかった。近年になり、アイデリアの古城遺跡から発見された書物を国の調査委員会が現代語訳した。書物は女王の私的な日記であり、外交の一環としてイスパハルへの来訪時の様子が仔細に記録されていた。ー長編ファンタジー「暗殺者の結婚」https://kakuyomu.jp/works/1177354054918774641及び「【続編】暗殺者の結婚」https://kakuyomu…続きを読む

『ツツハコ――記憶の残滓』より。これは忠告だ。もしあなたが×××の女神に翻弄され... もっと見る

『ツツハコ――記憶の残滓』より。これは忠告だ。もしあなたが×××の女神に翻弄される覚悟を持たないならば、ここで読むのをやめたほうがいい。本来、×××というものは不可逆的であり、たとえ世界に亀裂があったとしても決して興味本位で覗いたりその場に留まったりしてはいけないものだ。一度、ほんの一瞬でも×××の女神の領域に触れてしまったなら、ちっぽけな人間など簡単に飲み込まれてしまう。別に脅かそうって話ではない。自分自身を損なうわけでもない。ただ――ただ、それでもあの地域の叡知を自分の目で確かめたいというのであれば、わたしはとめない。×××の女神はひどく魅力的で、きっとわたしは、ジージージー！ジージジジ、ジージー！◇風土記系ＦＴ短編小説競作企画「調」に参加しています。http…続きを読む

「偽教授銃口杯」によせて書きました。...

幼い頃からずっと好きだった幼馴染。将来は結婚すると本気でそう思っていた。でも、そ... もっと見る

幼い頃からずっと好きだった幼馴染。将来は結婚すると本気でそう思っていた。でも、そんな幼馴染はある日俺に嘘をついた。そして……その1ヶ月後幼馴染は死んだ。「嘘」は人を傷つける凶器だ。でも、時についていい嘘も存在する。それは、誰かを守るための嘘。俺はそう幼馴染から教わった。これは嘘が人の為を思った悲しい恋の物話。

令和の私小説部門人生を変えた衝撃の初体験他人の知らない○○の世界に該当するかも？... もっと見る

令和の私小説部門人生を変えた衝撃の初体験他人の知らない○○の世界に該当するかも？な微妙作品。◆かれこれ十数年前。私が勤めていた会社の人達は楽しい事がとても大好きな、お祭り人間だった。ある年の夏。一人の上司の声掛けで、有志と共に富士登山をする事にしたのだが……。登山初心者が登山する無謀さをエッセイにしました。富士山は知名度が高く、夏場は登山客でごった返します。しかし、だからと言って簡単な山では無いんだよ、という事を知って貰いたいです。私達の様になります(汗)全三話。午後五時頃公開予定。※登場人物の名前は偽名です。※昔の事でうろ覚えのところもあります。もし、読んで私と一緒に富士登山した関係者がカクヨムにいましたら修正しますので、連絡お願いします！

「いきなりすみません、綿津見コウさんですか？」ひらひらとした服に、カラーコンタク... もっと見る

「いきなりすみません、綿津見コウさんですか？」ひらひらとした服に、カラーコンタクトみたいに鮮やかな緑色の眼、緑がかった髪の男が立っていた。洗濯物を背景に。「申し遅れました。どうも、いわゆる神に類するものです」自宅。マンション。四階のベランダ。コスプレ・不法侵入者・うんぬんかんぬん・それ以前に――なんで私のペンネーム知ってるんですか！！！

帝国の役人と、二人のわけあり学生による、古代遺跡調査行。近世風な世界が舞台の物語... もっと見る

帝国の役人と、二人のわけあり学生による、古代遺跡調査行。近世風な世界が舞台の物語です。風土記系競作企画「調」 http://still-in-noise.a.la9.jp/fudoki/kikaku/2022_01_shirabe/kikaku.html 参加作です。

　お姫様抱っこ、ヘビー・フィーバーなど、クスッ、と笑えたり、えっ、と驚いたり、ぽ...

神々の愛でたもう美の諸相が、いかにしてしたたかな商人を危険な賭けに誘ったか。その... もっと見る

神々の愛でたもう美の諸相が、いかにしてしたたかな商人を危険な賭けに誘ったか。そのいきさつを、本人の手蹟になる文よりここに要約する。若い夜盗の詭計と親切心のこと。つけたりとして霧の都における諸注意と、公家衆自慢の桜の目録を含む。・この物語はフィクションです。実在の人物・団体・名称のものとは一切関係ありません。・浅倉久志訳フリッツ・ライバー『ランクマー』シリーズのオマージュを含みます(私見)(敬称略)。・当作品はヌー様企画：風土記系競作「調」( http://still-in-noise.a.la9.jp/fudoki/kikaku/2022_01_shirabe/kikaku.html )参加物です。

　カクヨムの皆さまへご挨拶代わりのコメディです！　携帯ショップBUからマイナポイ... もっと見る

　カクヨムの皆さまへご挨拶代わりのコメディです！　携帯ショップBUからマイナポイント登録のDMがとどいた。　重い腰を上げた主人公の前に数々のシレンが待ち受ける！果たして無事マイナポイント登録はできるのか！？　

量子プログラマ・クロエの元にある有名な賞の委員会から物理学の危機という大それた調... もっと見る

量子プログラマ・クロエの元にある有名な賞の委員会から物理学の危機という大それた調査依頼が舞い込んだ。公開２ヶ月で撤回された曰く付きの論文。著者はクロエを捨てた母だった。内容は超伝導体上の双対ブラックホールによる量子重力理論の検証。事故で制御不能になったブラックホールにデータが吸い込まれたために論文を撤回したらしい。難病を患う母のため、クロエはブラックホールからのデータ復元に挑んだ。

〈グラスシューズ〉。そこは遠隔操作されたセクサロイドとひと時を過ごせる癒しの店。... もっと見る

〈グラスシューズ〉。そこは遠隔操作されたセクサロイドとひと時を過ごせる癒しの店。女性権利団体に所属する柊ケイは、〈グラスシューズ〉で障害を持った女性たちが働かされているとの噂を聞き、真相を調べるため直接店を訪れる。そこでケイを迎えたのは、様々な事情からセクサロイドの操縦者となる道を選んだ女性たちだった――機械の身体を通して愛を確かめ合う、たしかにこの世界に生きる人々を描くヒューマンSFドラマ。

　西暦二五××年。　父親の元に届いたタイムカプセル。　三十年後の大人になった自分... もっと見る

　西暦二五××年。　父親の元に届いたタイムカプセル。　三十年後の大人になった自分に「あのこと」を確かめてもらいたくてと送った少年時代を懐かしむ。　少年時代に書いた作文は事実なのか。　息子も一緒に行きたいというので二人で千年前の戦国時代へと向かう。　そこで繰り広げられていたのは想像を絶する戦いであった。　史上最強のジジバババトル開幕！　※ファンタジックな内容は当然ですが、戦国時代の集落に関する記述もフィクションです。　Twitterタグ「#リプで来た要素を全部詰め込んだ小説を書く」　お題：民話　タイムカプセル