不幸も君とだけ。絶望も君となら。死すらも、君と共有出来たら。それはきっと、世界で...

　女勇者が懐きすぎてウザい……。 　魔王様に命じられ、勇者パーティーに潜入し... もっと見る

　女勇者が懐きすぎてウザい……。 　魔王様に命じられ、勇者パーティーに潜入した俺───魔王軍四天王『隠密のヴァイパー』は今日も任務を忠実にこなす。 　そう、「勇者の信頼を勝ち取れ──」という、魔王様の命令を遂行するために……！ 　そのためなら何でもしてやったともさ───！ 　──勇者様には優しくする！ 　──魔物やスケベ貴族からも護ってみせる！ 　──どんな困難な任務も完遂してみせるとも！ 　もちろん、 　味方のはずの魔王軍にも容赦しませんよ！ 　だけど、 　勇者のために魔王軍を次々と撃破しているうちに──想像以上に女勇者に懐かれてしまい…？？ 　…………え？　なになに！？ 　怖い、怖い怖い！　怖ッ？！ 「えへへ♪」 　じゃねーよ、勇者ぁぁあ！！ 　サラッと、添い寝しようとするじゃねえ！ 　──せっかくの休日に、 　な～にが「──お弁当作ってきたよ♪」だ！ 　俺ぁ、お前が大嫌いなの！！！ 　空気読めや！！！ 　 魔王「おまッ……いやさ！──そんなチャンスあるなら、勇者を殺せよッ！」 　これは、 　加減を知らない暗殺者と勇者による英雄譚？？ 　魔王軍の暗殺者は、想像以上にポンコツだった…

　エミリは、精霊神によって創造された天使だ。　彼女に、精霊神より一つの「勤め」—... もっと見る

　エミリは、精霊神によって創造された天使だ。　彼女に、精霊神より一つの「勤め」——つまり命令が下された。「とある国の王が心を病んでいる。地上に降り、彼の心を救って王国を破滅から救って欲しい」　どうやら、王が心を病んだ理由は王妃にあったらしい。　エミリは、王と王妃が出会わないように過去に戻り変えようと決心する。　果たして、無事に二人の仲を邪魔することができるのか？　天使エミリは思いを遂げることができるのか……？　一話完結の短編です。

「メイド、結婚できる歳になったぞ。だから俺と結婚しよう」「…………あの？」俺には... もっと見る

「メイド、結婚できる歳になったぞ。だから俺と結婚しよう」「…………あの？」俺には、8歳年上の専属メイドがいるがーーー如何せん、どうにもあのメイドが可愛すぎる。結婚したい。と、ガキの頃から常々思っていたり、口にしたりしたが、帰ってくる言葉はいつもーーー「坊っちゃまが10年経っても私のことを好きでいたら結婚しましょうね」とかなんとか言っていたが、いざ10年経ってプロポーズしたらなんだその反応は？

【カクヨムコン短編2020応募作品】「山は怖いんだぜ」山小屋でアルバイトをしてい... もっと見る

【カクヨムコン短編2020応募作品】「山は怖いんだぜ」山小屋でアルバイトをしていた大学生の僕は、閉山後の山に分け入る奇妙な老人の、荷運びとして雇われる。それは、シーズンオフで人が途絶えた山に潜む怪異を対策する、特殊な任務だった。老人の小型の大砲のような大口径の古式火縄銃『国崩し』が、山の怪異を吹き飛ばすはずが……

「猫の作法をあんたに教える」　ナナに突然そう言われた。　　僕は、なぜ猫の作法を覚... もっと見る

「猫の作法をあんたに教える」　ナナに突然そう言われた。　　僕は、なぜ猫の作法を覚えなきゃいけないのか、分らなかった。だって、僕は猫じゃないから。　そしたら、ナナはこう言ったんだ。「決まっているじゃない、新しい猫がこの家に来たら、あんたが教えるんだよ」　ナナはそう言って、意地悪く笑った。　　赤い首輪に付いた小さな鈴を鳴らしながら。　僕は、あの日々を忘れない。猫の作法も、そして、ナナのことも。

暗殺されかけた幼馴染みの皇子〈朔〉を守るため、男と偽り武官になった少女〈瑠璃〉は... もっと見る

暗殺されかけた幼馴染みの皇子〈朔〉を守るため、男と偽り武官になった少女〈瑠璃〉は、「女とばれたら武官はクビ」という父との約束を守るため、正体を必死で隠していた。だが、なぜか瑠璃が女だと知る同僚はちょっかいをかけるし、朔本人にも正体を疑われるしで、心休まる時がない。そんな中、朔の暗殺未遂事件が再び発生する。犯人を見つけるため、彼女は自らの内に眠るらしい夢占の巫女姫の力を使おうとするが、力を使うためには、夢の漕ぎ手と『共に夢を見る』必要があるらしく――!?男装の巫女姫と美貌の皇子の紡ぐ、和風シンデレラストーリー※全３１話予定。完結まで毎日更新します。

十年前に姿を消した弟子が急に会いたいと言い出してきた。弟子は元恋人でもあった。意...

　自分の瞳には、何も映っていない。　そう、高校二年の少年――式澤玲央は自覚してい... もっと見る

　自分の瞳には、何も映っていない。　そう、高校二年の少年――式澤玲央は自覚していた。　やりたいこともなく、ただ時間だけが流れる日々。「式澤くん、ちょっと良いですか？」　そんな玲央の心を無理矢理引っ張ったのは、隣の席の少女――時村悠里だった。

私が選んだのは教師としての道······寄り添うことは出来ないのかもしれないけれ... もっと見る

私が選んだのは教師としての道······寄り添うことは出来ないのかもしれないけれど······悲しいニュースが多い時代にこそ、こんな先生にいて欲しいと願いを込めて書いた作品です。(短編集に書き下ろした作品からの参加です)

一日を通して空がずっと夕焼けの街に暮らす昆虫学者の「私」は、幻と呼ばれる新種の蝶...

＊カクヨムWeb小説短編賞2020中間選考通過。　美人教師、衣通美鈴《そとおしみ... もっと見る

＊カクヨムWeb小説短編賞2020中間選考通過。　美人教師、衣通美鈴《そとおしみすず》は優しくて緩い空手部仮顧問。　部活に来なくなった教え子、玖珠薇桜桃《くすびははか》が最近パパ活で知り合った男に騙され、売春をやらされようとしている事を知り、桜桃を助ける為に半グレの事務所に乗り込む。＊当作は小説家になろう！にも掲載中です。2021年4月6日　小説家になろう日間文芸アクション分野14位2021年4月12日　小説家になろう日間文芸アクション分野74位・姉妹作「ヤンキー女子高生といじめられっ子の俺が心中。そして生まれ変わる？」https://kakuyomu.jp/works/1177354054894905962「ヤンキー女子高生の下僕はキックボクサーを目指してます…続きを読む

図書館通いが習慣だった楠瀬みのりと森大樹。見知らぬ者同士がひょんなことで知り合い... もっと見る

図書館通いが習慣だった楠瀬みのりと森大樹。見知らぬ者同士がひょんなことで知り合い、微妙に変化していく日常。続編;『未来へのセレンディピティ』https://kakuyomu.jp/works/16816452220273040043カクヨムWeb小説短編賞2020、キャラクター文芸部門で、中間選考を通過しました。https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_short_2020

これは自分がこの後の展開を考えるのではなくて、読者さんそれぞれにこの後のストーリ...

超大幅改稿済み。一人の猟師が雪山にて死体で発見された。熊に襲われたと思われるその... もっと見る

超大幅改稿済み。一人の猟師が雪山にて死体で発見された。熊に襲われたと思われるその死体は顔に引っ搔き傷のようなものができていた。果たして事故かどうか確かめるために現場に向かったのは若手最強と言われ「ホームズ」の異名で呼ばれる刑事、神之目　透。そこで彼が目にしたのは「アイリーン」と呼ばれる警察が威信をかけて開発を進める事件解決補助AIだった。刑事　VS　AIの推理対決が今幕を開ける。このお話は、現在執筆させてもらっております、長編「半月の探偵」の時系列の少し先のお話です。とはいっても半月の探偵とは内容的な関連はほぼありません。カクヨムweb小説短編賞　中間選考突破。読んでいただいた方、ありがとうございます。

ヤタケは空を漂う遺物についての遠い記憶を探りながら、歴史の大いなる変遷を語り始め... もっと見る

ヤタケは空を漂う遺物についての遠い記憶を探りながら、歴史の大いなる変遷を語り始める。文明の興亡と人間の愚かさを知るのは、スリルと恐怖を提供してきた遊具〈花嫁のふいご〉であった。夭折の美姫チュニター、技師ルルモガイ、世界を変えた少女プリアド、そして地下から現れた異文明の民レジア。紡がれた歴史のレールに乗って物語は蒼空へ向かう。

頑なに、絶対に、何が何でも魔法を使わない。そんな魔女が村の奥に住んでいた。このあ... もっと見る

頑なに、絶対に、何が何でも魔法を使わない。そんな魔女が村の奥に住んでいた。このある日突然現れた美しい魔女は由緒正しき家の魔女だと言って村に家を借りて住み始めた。しかし、魔女であればどんな者でも自分の力を見せつけるかのごとく魔法ばかり使うのに、その魔女が魔法を使ったところを見たことがある者は一人もいない。薬を作る腕は確かだったので村人は魔女が住むことを許したが、魔女が来て数年経つというのに、誰も魔女が魔法を使ったところを見たことがないのだ。なぜこの魔女は魔法を使わないのか――そこには、ある理由があった。

はいはいはーい！　私はルノちゃんです☆　私とシイちゃんは高一でーす☆　そして、お...

あの地とこの世のはざまを舞台にした、ちょっと不思議な物語。切ないお話ですが、気分... もっと見る

あの地とこの世のはざまを舞台にした、ちょっと不思議な物語。切ないお話ですが、気分転換したい時に、ぜひどうぞ。【短編4300字】冬の海。たそがれ色の砂浜で、アオイは胸が高なる瞬間をむかえた。人の最期を見送る『渡し人（わたしびと）』、アオイ。若返っていく、ある人。長いながい時をかけ、紡がれていくふたりの想いの行く末は…

「私メリーさん。今貴女の彼氏の後ろにいるの」そんな電話がかかってきた女子大生の弓... もっと見る

「私メリーさん。今貴女の彼氏の後ろにいるの」そんな電話がかかってきた女子大生の弓月　祥子（ゆづき　しょうこ）。メリーさんは祥子の彼氏との情事を電話で逐一報告してくるとんでもない怪異と化していたのだ。祥子の脳は破壊されてしまうのか――