誰でも使える魔法が、呪いとわかって廃れた世界。魔法に近い現象を引き起こす貴重な道... もっと見る

誰でも使える魔法が、呪いとわかって廃れた世界。魔法に近い現象を引き起こす貴重な道具、魔導書を作ることの出来る少女は、記憶喪失の青年と共にバギーで旅をする。片や、綺麗な景色を見るために。片や、元いた国に戻るために。国を巡って、人と語り。時に、願いを聞いて魔導書を作りながら。出会いと別れを繰り返す話。

大陸の中央を治める紫銀国。その都である洛央に住む酒場の娘である翠花（ツイファ）は... もっと見る

大陸の中央を治める紫銀国。その都である洛央に住む酒場の娘である翠花（ツイファ）は人間観察が好きな少女。幼馴染の男子である飛龍（フェイロン）と共に年の離れた父親代わりのお爺と一緒に暮らしている。ある春の昼下り、酒場に訪れていた偉そうな美男にちょっとしたお説教をしてしまう。「天の理と同じく、人の心には理があるのだ」と。後日、王宮から使いがやってきて、後宮に呼び出される。後宮で待っていたのはあの日の偉そうな美男だった。男は星澪（シンリン）と名乗る。後宮の運営を任されているのだと。そこで言われる「心の理がわかるというのなら、後宮にある問題をその知識と知恵でなんとかしてみろ」と。報奨に目がくらんだ翠花（ツイファ）はその依頼を引き受けることにする。問題解決のために彼女が提案したのは思…続きを読む

嘉巽国（かそんこく）の人間は、額に“額玉”と呼ばれる宝石を持って生まれる。額玉が... もっと見る

嘉巽国（かそんこく）の人間は、額に“額玉”と呼ばれる宝石を持って生まれる。額玉が美しければ美しいほど位が高いとされ、後宮には極上の額玉を持つ色とりどりの妃たちが集まる。そんな中、豪商人の娘である紫瑶（しよう）は、額玉を持たずに生まれてきた”石無し”であった。「お前にも石があればなぁ……」そうぼやく父とは反対に、額玉と甘味をこよなく愛する紫瑶本人は全く気にしていなかった。むしろ嫁の貰い手がないのをいいことに嬉々として勉強に打ち込み、最難関職“宝玉治癒師”にわずか十七歳で就任。「何と言われようと気にしませんよ。私はこの仕事ができれば幸せですから」持ち前の頭脳と美貌を活かし、時に後宮の妃をたらしこみながら、紫瑶は今日も煌珠宮（こうじゅぐう）の病を治していく。

転生の女神が、転生させられてしまった。女神の能力が使えず大変そうではあるが、普段... もっと見る

転生の女神が、転生させられてしまった。女神の能力が使えず大変そうではあるが、普段自分が転生・転移させている者の気持ちが分かるいい機会と捉えて生活をすることにした。生活することは生きること、お金がなくては始まらない。唯一残っていた能力「ワールドミラー」と賢い頭を駆使して億万長者を目指す。

「勇者よ、我ら魔族の味方になれ。そうすれば世界の半分をやろう！」「断るッ！ ここ... もっと見る

「勇者よ、我ら魔族の味方になれ。そうすれば世界の半分をやろう！」「断るッ！ ここで俺がお前を討ち果たす！」「……少し話をせんか？」異世界から召喚されて戦いを強要され、さらに性格の悪い悪魔のような聖女を筆頭に嫌な目にあわされ続けてきた勇者シン。彼は魔王から、 “人類連合” と “ニグラス魔帝国” の戦争に隠された真実を教えられ、戦う意思を失う。聖剣の力もなくし戦いから離れた彼は結局……夢だった居酒屋を始めた。珍しくも美味な酒や料理を出す彼の腕に、すっかり魅了された魔王キルシュ。彼女は正体を隠し、敵国である人間族の王都外れにあるこの居酒屋に連日通う常連となった。戦争が100年続く陰謀渦巻く世界の片隅で、勇者と魔王の秘密の逢瀬。それは訪れる客たちを巻き込み、やがて大きな事…続きを読む

占い×問題解決×中華ファンタジー「ーーこれがお前の『運命』だ」　華島国、佐州のと... もっと見る

占い×問題解決×中華ファンタジー「ーーこれがお前の『運命』だ」　華島国、佐州のとある宿場町。十七歳の嶌喜鵲（とうきじゃく）は、占い師である父に遺言とともに命式(1)の書かれた紙を渡された。父没後、占い師として暮らしていた彼女は、来訪した将軍の茗朱鷹（めいしゅおう）の命式を見て驚く。彼は父に託された『運命』の人だった。　茗将軍は喜鵲に、大貴族家隼家と隼家を重用する皇太后によって作られた皇城の空気に一石投じて欲しいと依頼する。どうやら隼家お抱えの占い師が「皇帝は皇帝に不適格」と噂を立て、少年皇帝緋王を貶めているらしい。「占いは人を謗るものじゃない。人を活かすためのものよ」　幼馴染の師兄、如子孝（じょしこう）が止めるのもなんのその。　占い師としての矜持と『運命』への興味を胸に…続きを読む

占い×問題解決×中華ファンタジー「ーーこれがお前の『運命』だ」　華島国、佐州のと... もっと見る

占い×問題解決×中華ファンタジー「ーーこれがお前の『運命』だ」　華島国、佐州のとある宿場町。十七歳の嶌喜鵲（とうきじゃく）は、占い師である父に遺言とともに命式(1)の書かれた紙を渡された。父没後、占い師として暮らしていた彼女は、来訪した将軍の茗朱鷹（めいしゅおう）の命式を見て驚く。彼は父に託された『運命』の人だった。　茗将軍は喜鵲に、大貴族家隼家と隼家を重用する皇太后によって作られた皇城の空気に一石投じて欲しいと依頼する。どうやら隼家お抱えの占い師が「皇帝は皇帝に不適格」と噂を立て、少年皇帝緋王を貶めているらしい。「占いは人を謗るものじゃない。人を活かすためのものよ」　幼馴染の師兄、如子孝（じょしこう）が止めるのもなんのその。　占い師としての矜持と『運命』への興味を胸に…続きを読む

写本師シーラは、写本に使う原料を求め、使われなくなった牢屋を訪れた。そこには捕ら... もっと見る

写本師シーラは、写本に使う原料を求め、使われなくなった牢屋を訪れた。そこには捕らえられた美男子、アルフレッドの姿が。最初は無視しようとしたシーラだったが、アルフレッドが百年に一度しか現れない「天使の目」の持ち主だと知り、興味を抱く。そんな二人が直面したのは、読んだ人間全員が死ぬという曰く付きの魔導書『キリエの書』だった！読んだら死ぬ、という謎を解くために、二人はオークション会場へ潜入する。凸凹コンビの謎解き話をお楽しみください。

辺境都市ケレスの片隅で食堂を営む少女・エリカ――またの名を、小日向絵梨花。都市を... もっと見る

辺境都市ケレスの片隅で食堂を営む少女・エリカ――またの名を、小日向絵梨花。都市を治める伯爵家の令嬢として転生していた彼女だったが、性に合わないという理由で家を飛び出し、野望のために突き進んでいた。そんなある日、家が勝手に決めた婚約の報せが届く。相手は、最近ケレスに移住してきて、シアリーズ家の預かりとなった子爵・ヒース。彼は呪われているために追放されたという噂で有名だった。礼儀として一度は会っておこうとヒースの下を訪れたエリカは、そこで彼の『呪い』の正体に気が付いた。「――たとえ天が見放しても、私は絶対に見放さないわ」元管理栄養士の伯爵令嬢は、今日も誰かの笑顔のためにフライパンを握る。お悩み解決異世界フードファンタジー！※作中に登場する食材や栄養素の効果は、あく…続きを読む

紋章官であるティアナは、紋章を食べたくて仕方がない。紋章に込められた家門の来歴と... もっと見る

紋章官であるティアナは、紋章を食べたくて仕方がない。紋章に込められた家門の来歴と血筋。そういう情報を呑み込んで、自分の知識にしたいから。そんなティアナの元へ訳あり紋章が持ち込まれ、同僚で幼馴染で護衛のジョシュと共に紋章鑑定をすることに。——なんて素敵で美味しそうな紋章かしら！あの紋章を食べられるのなら、拗れた継承問題も解決します！異世界×紋章官×貴族のドロドロ継承問題が織りなす紋章ファンタジーです。

ユリアは暗殺者として育てられ、生きてきた。だがある日、仲間に裏切られ、追う側から... もっと見る

ユリアは暗殺者として育てられ、生きてきた。だがある日、仲間に裏切られ、追う側から追われる側に。最期くらいは自分で決めたい、と自らの意思で谷底に落ちる道を選んだ。しかし次の瞬間、ユリアは見ず知らずの少女として目覚めていた。戸惑い混乱するユリアに、どこからともなく声が聞こえてくる。それはユリアが転生した身体の元の持ち主にして、イーリアス王国の王女、オリヴィエ・リューンズバウ・イーリアスの声。ただでさえ混乱する状況の中、ユリアはオリヴィエが毒を飲まされて意識を失っていたことを知る――。

十九歳の少女リーズロッテ＝グレイムーンは、迷宮探索に同行する「同行魔術師」として... もっと見る

十九歳の少女リーズロッテ＝グレイムーンは、迷宮探索に同行する「同行魔術師」として生計を立てている。彼女の今日の仕事は、紺髪の兄弟と〈ユクシアの森〉という迷宮に赴くことだった――＊「『賢いヒロイン』中編コンテスト」への投稿作品です。＊完結するまで、毎日12:15と19:15に更新されます。

【賢いヒロインコンテスト参加作品】丘の上からは絶賛燃え盛る王城。私はそれを見下ろ... もっと見る

【賢いヒロインコンテスト参加作品】丘の上からは絶賛燃え盛る王城。私はそれを見下ろし、盛大に溜飲を下すのだった。そばに居た少女は私の制裁に少しだけ引いている。「あの、茉莉さん流石にこれはやりすぎでは？」「いい？　これは駆除よ。貴方だって害虫を見つけたらきっと同じことをすると思う」「でも、同じ人間ですよ？」「じゃあ同じ人間なら自分たちでも出来そうなことをやりたくないから異世界から呼び出した私たちを端金で奴隷の様にこき使って、挙げ句の果てに殺そうとしてくる暴挙を許してあげる。そう思う事ができるの？」「……無理ですね」「でしょ、私は間違ってないわ！　あいつら今まで同じことしてのうのうと生きてきたのよ？　これは天誅よ。神様もきっとこの惑星から膿みが一掃できて喜んでいるに違いないわ…続きを読む

　徹夜明けの登校中、トラックに引かれて死んだ早乙女クルミ。　彼女が転生したのは、... もっと見る

　徹夜明けの登校中、トラックに引かれて死んだ早乙女クルミ。　彼女が転生したのは、やり込んでいたファンタジーゲームの世界だった。　異世界ライフを満喫しようと意気込むクルミだったが、これが通常の異世界転生でないことに気付く。　――なんとクルミの姿が誰にも見えていなかったのだ。　このままずっと一人なのかなと途方に暮れるクルミだったが――とある少女にだけ自分の声が届いていることに気付き――　『天才軍師令嬢』×『軍略大好き女子高生』が世界を統べるまでの物語が今始まる。--------※毎日12:00に更新します。日によっては2話更新します。※クルミの発言は『』で表記します。※クルミと脳内で話すときのウィズの発言は「（）」で表記します。

王太子主催の夜会で侯爵が服毒自殺……？父の急死と共に王家に返上された爵位を取り戻... もっと見る

王太子主催の夜会で侯爵が服毒自殺……？父の急死と共に王家に返上された爵位を取り戻したいヴィクトリア・リデルはかく語る。「いいえ、自殺ではありません」冷徹なる王太子、商会を牛耳る最高顧問、幼馴染の騎士と忠実なる侍女（仮）を巻き込みヴィクトリア嬢の弁舌が冴え渡る！

大正浪漫華やかなる帝都。しかし四年前に人々を地獄へ突き落とした「帝都大厄災」の傷... もっと見る

大正浪漫華やかなる帝都。しかし四年前に人々を地獄へ突き落とした「帝都大厄災」の傷跡はまだ残っていた。三千大千世界とつながり悪霊が跋扈するに至った都で、人知れず戦う美少女陰陽師と彼女を取り巻く人々の勇気を描いた青春群像劇。男爵家令嬢の枝恋はその美貌とは裏腹に誰にも話すことの出来ない陰陽師としての顔を持っていた。彼女は物ノ怪が蔓延る世界を浄化するため密かに活動していた。枝恋が物ノ怪を滅却するため用いる武器、それは──万年筆だった。天より降り注ぐは原稿用紙の束。まるで豪雨のように地を揺らしながら床を埋め尽くしていく。枝恋は万年筆「魔魅鵺」を手に呪禁を書き込んでいく。──空は空なり！色即是空　空即是色万年筆に憑依する付喪神『魔魅鵺』とともに悪霊を倒し帝都に平和を祈らんとする『…続きを読む

【あらすじ】　帝国秘密情報部所属する異能令嬢アンは、敵対する王国に潜入し伯爵令嬢... もっと見る

【あらすじ】　帝国秘密情報部所属する異能令嬢アンは、敵対する王国に潜入し伯爵令嬢として振る舞いながら祖国防衛の任務に就いている。　王国陸軍特務中尉シグモンド率いる『古代文明調査兵団』が、「読んだ者を即死させる呪いが付与された」古文書を入手したという情報を手に入れた彼女は、輸送中の兵団を偽父のジョンと共に強襲するが――。「シグモンド！　やってくれましたわねあのクソッタレ！」「レディ・アン。興奮しすぎだ、何があったのかね？」「この古文書は偽物でしてよ！」　まんまと偽物を掴まされてしまうのだった。　行方不明になった呪いの古文書。その在処を探すうちに、彼女はシグモンド大佐の息子シグルズが、父から荷物を預かったことを突き止める。さっそく彼女はその荷物を探しにシグルズが寄宿する王…続きを読む

錬金術師メルとその一行は、ホムンクルス感染症、通称:小人憑きの撲滅を目指し、防疫... もっと見る

錬金術師メルとその一行は、ホムンクルス感染症、通称:小人憑きの撲滅を目指し、防疫方法の探索と、感染症を頒布している首魁の捜索を行う。科学を使役する"錬金術"を駆使し、問題を解決していく。果たして、メル一行は小人憑きの感染拡大を防ぐことが出来るのか。

二コラ・ヨセニアはヴィーランド大学に通う女錬金術師である。まだまだ女性が大学に進... もっと見る

二コラ・ヨセニアはヴィーランド大学に通う女錬金術師である。まだまだ女性が大学に進むことも少なかった時代、彼女は近づく卒業に際し、一つの問題がたたきつけられた。卒業後の進路だ。男ではすんなり決まる進路も女ではなかなかこれというものがない。なんせ男の社会に殴り込むか、または結婚するかしかないと言っても差し支えないのだから。ただ学問の道を追求する二コラにとってどちらも興味を持っているとは言い難い。ではどう生きるのか。異世界中世に起きた最高学府での小さな物語

～あらすじ～不老不死の錬金術師である少女フィオは、自分が住みやすい環境の研究に没... もっと見る

～あらすじ～不老不死の錬金術師である少女フィオは、自分が住みやすい環境の研究に没頭し、引きこもっていた。そんな彼女のもとに訪れた貴族の女性クィンは、亡き叔父から引き継いだ領地の問題を打ち明ける。叔父の形見であり、領民が愛する薔薇――それが咲かなくなってしまったのだと。～登場人物～フィオ・フレッチャー。主人公の少女。十五歳で不老不死となった天才錬金術師。現在の年齢は五百歳を超えている。引きこもりで気弱。さらに小心者で人見知りだが、錬金術に関する知識は豊富。クィンリード・メイヤーズ。フィオのもとへ訪れ、叔父の形見である薔薇を咲かせて欲しいと依頼する貴族。パッと見、美男子である中性的な女性。フィオレーナ・フレッチャー。三賢者と呼ばれる偉大な錬金術師。幼女にしか…続きを読む