グランシュ王国の北の外れ、ハンの街。そこに存在する『グランシュ大迷宮』は魔物の巣... もっと見る

グランシュ王国の北の外れ、ハンの街。そこに存在する『グランシュ大迷宮』は魔物の巣窟であり、冒険者たちが日々訪れている場所である。ソラはそんな大迷宮において、一風変わった仕事をしている少年。その名も、『魔物売り』――人が乗るために調教する魔物を、ダンジョンから生け捕って売る仕事である。

俺はグリーズ王国魔法学院を次席で卒業して、グリーズ王国博物館に就職することになっ... もっと見る

俺はグリーズ王国魔法学院を次席で卒業して、グリーズ王国博物館に就職することになっていた。しかしかつて俺を孤児院から拾って、これまで生活の面倒や魔法を教えてくれた師匠——タシュ・ソレドは、勝手に俺の就職先を断り、師匠の後継者として王宮魔術師の仕事を引き継ぐように根回しをしていた。しかもクズ師匠は、『僕は、世界中の美しい女性たち——花を探しに行きます』などという言葉とともに失踪した。それに加えて、王国有数の公爵家などのご令嬢たちと婚約をした上で、金を騙し取り、行方をくらました。なんとその借金返済は弟子である俺が働いて肩代わりすることになっていた！絶対に王宮で奴隷のように働かされるなんてごめんだ。そんな固い意思を持って身を隠しながら師匠を探す旅に出ることにしたのだが……生活する…続きを読む

2009年に二次創作小説を書き始めた、同人作家S。主に同人誌媒体で、多数の腐向け... もっと見る

2009年に二次創作小説を書き始めた、同人作家S。主に同人誌媒体で、多数の腐向け（BL）作品を書いていた。しかしSは、2020年のある時点で筆を折り、二度と戻ってくることはなかった。Sはなぜ、創作者として「死んだ」のか――筆者は記憶を呼び起こし、Sの崩壊の過程をたどる。

小さな島に住むのら猫のボクから見える日常の生活。島にはたくさんの人達がいて、ボク... もっと見る

小さな島に住むのら猫のボクから見える日常の生活。島にはたくさんの人達がいて、ボクを見かけると声をかけてくれるんだ。お魚をくれたり、かつおぶしをくれたり、撫でてくれたり。あ、そうそう！(チュール)っていう、おやつを初めて食べた時はすっごく美味しかったなぁ。でも、ある時ボクは見てしまったんだ。。。。。のんびりとした日常に突然起こったある出来事で、ボクの生活が変わる短編小説です。これは、のんびりとした島で暮らすネコの物語として書き始めました。続編に【たくさん名前を持つボク―郷愁編―】があります。そちらも覗いてみていただけると嬉しいです！

異教の女が仏を彫る。遠い神に祈り、たがねと槌で仏を刻む。流れる大河、水面を見上げ...

妖の一種である我那秕（わなび）は、まれに神化し刹乎（さっか）となる者がいる一方で... もっと見る

妖の一種である我那秕（わなび）は、まれに神化し刹乎（さっか）となる者がいる一方で、悪霊と化してしまう者もいる。これは、悪霊となった我那秕を祓い清める陰陽師・安倍劃讀（あべのかくよむ）の物語である。カクヨムコンの風刺小説です。カクヨムコンで疲れたワナビの胃薬と、もっぱらの評判（？）＊登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは１ミリも関係ありません！！＊例のごとく関係各所から怒られたら、諸々速攻で変更します。＊難読漢字とルビをめちゃくちゃ使っているのは、関係各所から怒られにくくするためです！！

皆さんは金縛りってあったことはありますか？自分は、今年の夏初めて経験しました。物... もっと見る

皆さんは金縛りってあったことはありますか？自分は、今年の夏初めて経験しました。物書きにとって経験は武器。ネタにできるものは何でもネタにする生き物です。というわけで、この金縛り体験も大いにネタにしてしまおうと思い、エッセイを書いてみました。金縛りと言っても全然怖くないどころか、色々ツッコミ所満載な内容となっています。

自作小説の毎日投稿にいそしむ正入力忠志《せいりきただし》は、ひどい誤変換を繰り返... もっと見る

自作小説の毎日投稿にいそしむ正入力忠志《せいりきただし》は、ひどい誤変換を繰り返す変換ソフトの使用を中止しようとした。すると『もう一度チャンスを……』と幸薄そうな少女がＰＣ画面から訴えて……。衝突ばかりの出会いから、苦難（？）を共に乗り越えた先に彼らを待っていたものとは……。

「事務員オマエは追放だッ！」「なっ……なんで……私は真面目に仕事を」「出てんだよ... もっと見る

「事務員オマエは追放だッ！」「なっ……なんで……私は真面目に仕事を」「出てんだよッ！逮捕状がッ！」「離せッ！クズ衛兵どもッ！私はッ！この勇者パーティーの事務業務全般を請け負う……いわば影の支配者だぞッ！多少の不正は許されるべきだろうがッ！う、うおおおお――かくして事務職を追放した勇者たち。だが、本当の戦いはここからだった。初期化された冒険の書！邪神から届く呪いの手紙！勇者パーティーは外勤だけではなく内勤も命懸けだ。今、宿の中で戦いに挑む！

　ダークエルフの少女、エミリア・ルイジアナは死霊『アンデッド』を駆使する魔族の戦... もっと見る

　ダークエルフの少女、エミリア・ルイジアナは死霊『アンデッド』を駆使する魔族の戦士。　彼女は魔族最強の術士となり、人類の横暴と『帝国』に抵抗していたが、戦争のさなか───勇者と激突し、敗北した。　だが、殺されることもなく、エミリアの身体を欲した勇者によって、『魅了』の支配を受けて愛人にされてしまう。　しかし、彼女に飽きた勇者は、あっさりとエミリアを帝国の男達に下げ渡してしまった。　魅了された挙げ句、捨てられたエミリアは、魔族も、家族も、勇者からの愛情も全て失ってしまう。　帝国兵のオモチャにされる中、エミリアにあったのは勇者への愛と憎しみ。「愛しているから、殺してやる……！」　ドン底に落ちたエミリアは、最後の力を振り絞り、再び立ち上がった。　そして、彼女は生物史上…続きを読む

彼と出会ったのは、姉に誘われて行ったボウリング場だった。...

　あやめ池に住むアヤモンと僕は、仲良し。　その昔、仲の良かった神様たちの復活を待... もっと見る

　あやめ池に住むアヤモンと僕は、仲良し。　その昔、仲の良かった神様たちの復活を待つアヤモンのため、楽しいお話を僕がしてあげるよ。　設定上、２話目に、過去作品の運命の赤い糸製造工場を少し短くして入れています。

皆様のお陰で、カクヨムコン中間を通過しました。ありがとうございます。祐作は、妻、... もっと見る

皆様のお陰で、カクヨムコン中間を通過しました。ありがとうございます。祐作は、妻、緑からの逆プロポーズを受けて結婚した。結婚して八年目を迎えた祐作は、結婚して最悪だったあの日の出来事を思い出していた。それは、三年前の夏の出来事だった。妻の不倫相手は、誰なのか？離婚するしかないのか？いろんな思いを抱えながら、過ごしたあの夏の日。その夏が、祐作に何を与えたのか？一万文字以内の短編になります。カクヨム限定公開です。

「あなたは親を信じすぎたんです」　信じすぎた？　確かに信じている。だって両親は素... もっと見る

「あなたは親を信じすぎたんです」　信じすぎた？　確かに信じている。だって両親は素晴らしい人達だから。　私は小さい頃からいかに自分が愛されてきたかをひとつずつ思い出していった。ゆっくりと。　そして悟った。　信じていた親の愛は、毒だったのかもしれない。　これはそんな私の過去の話。

軽い気持ちで書いたミステリーが新人賞を獲得したのは、大学一年の秋。作家生活二十周... もっと見る

軽い気持ちで書いたミステリーが新人賞を獲得したのは、大学一年の秋。作家生活二十周年を迎えた世添（よぞえ）は、芳しくない新作の評価に辟易していた。理由は分かっている。トリックのアイデアが枯渇したのだ。そんなある日、世添は小説投稿サイトである小説に出合う。『地質学をベースにしたミステリーです。少し難しいかもしれません。』つまらない紹介文を掲げた、誰にも読まれていないらしいそれに世添は目を留めるが――。

自然豊かなこの国では、多種多様な種族が仲睦まじく暮らしていた。ある日突然、醜悪な... もっと見る

自然豊かなこの国では、多種多様な種族が仲睦まじく暮らしていた。ある日突然、醜悪な怪物に蹂躙されるまでは――。僕は勇者。特殊スキルを持つ勇者。聖なる剣を手に、今日も敵を討伐しレベルを上げて、この国を守るのだ。※グロテスク注意です。ホラー……？

私の最期、見届けて。...

　　中学二年生、冨野美佳子は近くの駄菓子屋で、カチューシャを買った。そのカチュー... もっと見る

　　中学二年生、冨野美佳子は近くの駄菓子屋で、カチューシャを買った。そのカチューシャを髪につけてみると……。　なんと、母の考えていることが分かってしまったのだ。　何かの間違いかと思ってもう一度カチューシャを付けてみると、今度は父、さらには祖母の心の中が分かってしまった。神様からの暗示というのだろうか、誰かの声となって、考えていることが分かる。これは――超能力なのだろうか。　美佳子はこれを親友の及川純に相談した。　と、純は勝手にこれを超能力だ超能力だと騒いで、自分が思いを寄せている九条龍星がどう思っているのか、と聞いてきた。　私は静かに目を閉じ、精神を集中させる。すると、龍星の思いが見えてきた。「……ダメだったよ」　私は隠すことはないと思い、純に真実を伝えた。このことが学校中の…続きを読む

ある日、俺の前に突如現れた “蛍” という美しい女性。その姿は１０年前に亡くなっ... もっと見る

ある日、俺の前に突如現れた “蛍” という美しい女性。その姿は１０年前に亡くなってしまったかつての恋人に瓜二つだ。ある秘密を抱えた彼女の狙いとは一体？　ホタルの一生に重ねた、生死と欲望が入り混じる儚い人生の物語。※以前書いた≪冷光の女と優しい男≫を短編に改編したものです。

うちの婚約指輪が家族指輪になった過程をつらつらと書いていきます。どこにでもある、...